【小学生・中学生の初心者向け】バレーのレシーブって何?レシーブの役割・種類・構え方を簡単解説
レシーブが上手くできないと悩んでいる小学生・中学生のバレーボール初心者は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、バレーボールのプロコーチによる個別指導で学んだレシーブ上達のコツや練習方法をご紹介します。
また今回は、レシーブ以外にもアタックやトス、ブロック、サーブなどについても指導していただきました。スキルアップしたい!と思っている方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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目次
小学生・中学生が習得しやすいレシーブの種類
ひとくちにレシーブといってもさまざまな種類があります。ここでは、小学生や中学生が習得しやすいレシーブをピックアップして紹介します。
- アンダーハンドレシーブ
- オーバーハンドレシーブ
- ワンハンドレシーブ
- 回転レシーブ
- フライングレシーブ
- パンケーキ
以上6つのレシーブについて解説しましょう。
アンダーハンドレシーブ
自分の胸よりも下のボールに対応するレシーブのことです。両手のひらをかさね、腕を伸ばした状態で前腕部分にボールを当てて返します。基本のレシーブといえるでしょう。
オーバーハンドレシーブ
自分の胸から上のボールに対応するレシーブを、オーバーハンドレシーブと呼びます。おでこの前で両手の人差し指と親指で三角形を作って構え、三角形の中でボールをとらえて返す方法です。アンダーハンドレシーブ同様、基本のレシーブのひとつです。
ワンハンドレシーブ
アンダーハンドレシーブを片手で行うのが、ワンハンドレシーブです。アンダーハンドレシーブでは追いつけないサーブを拾うときなどに行います。
回転レシーブ
横に振られた状態でレシーブをした後に、その勢いを利用して体ごと回転して立ち上がると次のプレーにつなげる時間が短縮できます。この一連の動作を回転レシーブと呼びます。イメージとしては、柔道の前回りの受け身に近い動きです。
フライングレシーブ
自分よりも前方に落ちてくるボールに対し、飛び込むように拾うレシーブです。胸から着地して滑り込むと、きれいなレシーブになるでしょう。
パンケーキ
自分の前方にボールが落ちそうになったときに使用するレシーブです。フライングレシーブの状態で飛び込み、落ちる寸前のボールと床の間に手を滑り込ませて、手の甲でボールをレシーブします。
小・中学生向け個人指導で学ぶレシーブの基本フォーム・構え方
ここからは、レシーブの基本フォームや構え方について、2023年11月に中学生初心者2人を対象に行われた個人指導の体験を交えながら紹介します。今回の個人指導でコーチを務めたのは、Vリーグのコーチおよび監督経験もある、山田晃豊コーチです。
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レシーブの基本となるポジション
まず山田コーチから、レシーブの基本フォームについて教わりました。
【基本のポジションのポイント】
- 足首・膝・股関節の3つの関節を同時に曲げる
- 視界を下げないようにする
- 負荷がどこにかかっているのかをチェックする
レシーブのポジションでは足首・膝・股関節の、脚の関節3つを同時にしっかり曲げることがポイントです。山田コーチは「頭の上にのったリンゴを落とさないようにするイメージで」とアドバイスしてくれました。
まずは基本のポジションをしっかり身に付けるために、ボールを持たずに脚の曲げ伸ばしの練習です。このとき、負荷がどこにかかっているかをチェックします。
実は日本人は骨盤が後傾している人が多いため、太ももに負荷がかかりやすいそう。そして、太ももに負荷を感じているということは、股関節が曲がっていないため、お尻の筋肉が使えていない証拠なんだそうです。
レシーブでは股関節をきちんと曲げてお尻の筋肉を使うことが大切、と山田コーチ。レッスンではレシーブの体勢を取ったときに、股関節がきちんと曲がっているかどうかをチェックする方法も教わりました。
今回レッスンを受けた子どもたちも、山田コーチの丁寧な指導のおかげで、フォームが劇的に変化していました。
ボールへの対応力を上げる!アップの練習
バレーボール上達のカギは、瞬発力とボールへの反応速度です。そこで今回のレッスンでは、ボールへの対応力を上げるための練習も行いました。
【アップの練習方法】
- 左右に飛びながら前進するステップワーク
- ボールハンドリングの練習
それぞれ詳しく解説しましょう。
まずは左右に飛びながら前進していくステップワークです。山田コーチはジャンプのタイミングで手を打ったりカウントを数えさせたりして頭と体を同時に使うようなトレーニングを加え、回数を重ねるごとに難易度をアップさせていきました。
ステップワークの練習が終わったら、次はボールハンドリングの練習にうつります。まずは個人でのトレーニング方法、その後ペアでのトレーニング方法を教わりました。ステップワークもボールハンドリングも、体が自動的に反応するようになるまで練習をすることが大切、と山田コーチからアドバイスがありました。
アンダーハンドレシーブをさらに深めよう
最後は、基本を踏まえてさらにアンダーハンドレシーブを深めるレッスンです。
【レッスンの流れ】
- 体全体でボールを返す練習
- 上手な重心の取り方の練習
- コーチによる良い例・悪い例の実践
それぞれどのようなレッスンをしたのか詳しく見てみましょう。
「アンダーハンドでの技は、腕だけでコントロールしていると、試合後半で疲れてきたときに精度が落ちてしまう」と山田コーチが教えてくださいました。
最後までアンダーハンドレシーブの精度を保つためには、腕だけではなく脚とお尻を使って体全体でボールを返すことがポイントだそうです。
また、自分の思った方向へレシーブを打ちたいなら、ポジションと重心移動も重要になります。例えば、ボールは前に飛んでいるのに体が後ろに移動してしまうのは、重心移動がきちんとできていない証拠なんだそうです。レッスンでは、上手に重心を取るためのコツも教えていただきました。
今回の個人指導では、実際に山田コーチが良い例、悪い例を実践してくれたり、例え話を用いてわかりやすく解説してくれたりしたので、子どもたちも非常にわかりやすかったようです。また、はじめは緊張していた子どもたちですが、山田コーチの気さくで優しい対応に、だんだんと緊張もほぐれていった様子。最終的には笑顔もたくさん見られました。
山田コーチは年齢や経験を問わず、誰もが楽しく練習できることをモットーに指導されているそう。今回の個人指導でも、ゲーム感覚のトレーニングを取り入れたり、子どもたちの良い所を見逃さずたくさん褒めたりして、モチベーションアップに努めている様子が見られました。
楽しく練習してスキルが上達すれば、きっと子どもたちはますますバレーボーㇽが大好きになるはずですね。
バレーボールのレシーブとその役割
バレーボールにおけるレシーブの主な役割は、以下の2つです。
- 相手が攻撃したボールを受ける
- 自チームの攻撃の起点となるセッターにつなぐ
バレーボールのレシーブは、試合の勝敗を左右する重要な役割を担っています。レシーブは相手が攻撃してきたボールを受けて攻撃の起点となる味方のセッターにつなぐ技です。
つまり、レシーブが上手くいけばいくほど攻撃の回数が増え、試合を有利に進められます。つまりレシーブは防御と同時に攻撃のきっかけを作っている、まさに「攻守の要」というわけです。
バレーボールのプロの試合や、春高バレーの試合を注意して見てみましょう。勝ち進んでいるチームや強豪校といわれるチームは、総じてレシーブが上手です。バレーのスキルをもっと上げたい、と思っている初心者の小学生・中学生の方は、まずレシーブをしっかりできるように練習してみましょう。
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バレーボールのレシーブはフォームと構え方が大切
バレーボールのレシーブは、正しいフォームと構え方を体で覚えることが大切です。とはいえ、独学で練習したり経験がない人に教わったりしても、なかなか身につくものではありません。
その点、経験豊富なプロに教われば改善点が明確になるのはもちろん、どのような練習方法が大切かもしっかり教わることができます。上達の近道は適切なアドバイスとレッスンを受けること。スキルアップしたい方はぜひプロコーチに見てもらうことを検討してください。
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