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背泳ぎ・平泳ぎのスタートの種類とルールを簡単解説

背泳ぎ・平泳ぎのスタートの種類とルールを簡単解説

「基本的な泳ぎはマスターしたけれど、スタートの動きがなかなかうまくいかない」と悩んでいるお子さまや保護者の方も多いのではないでしょうか。水泳では、泳いでいる最中だけでなく、スタート時にも細かくルールが設定されています。そこで今回は、平泳ぎと背泳ぎのスタートの種類とルールについて解説します。

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水泳の記録を大きく左右する“スタート”

水泳の大会や記録を測るときは、正しいルールに沿って体を動かすことが大切です。スタートの動作がスムーズにいけば、記録短縮も夢ではありません。水泳のスタートの方法は以下の通りです。

  1. 審判長のホイッスルを合図にスタート台に上がる
    ※背泳ぎの場合はプールに入る
  2. 「Take your mark」の合図とともに位置につき、スタートの姿勢で静止する
  3. 電子音とともにスタートする

スタートは、記録を大きく左右するだけでなく、正しく行わないと失格になる恐れがあります。しっかりとトレーニングを行い、スタート時の動きやタイミングをマスターしましょう。

水泳にもフライングはある?

陸上競技などでよく聞く「フライング」ですが、水泳でもフライングが適用されます。フライングとは、スタートの電子音よりも先に体が動くことです。
水泳では、1レーンにつき1人の審判が確認を行っています。スタートの合図だけでなく、「Take your mark」の合図にも注意しましょう。「Take your mark」の合図とともに動くのはフライングではありませんが、「Take your mark」の合図とともにスタートの姿勢をとり、そのあとで動くとフライングとみなされ失格になります。

関連記事:小学生もできる水泳のターンから難しいターンまで水泳のターンの種類と仕方をご紹介

背泳ぎのスタートの種類

背泳ぎ・平泳ぎのスタートの種類とルールを簡単解説

ここからは、背泳ぎと平泳ぎのスタートについてそれぞれ解説します。まずは、背泳ぎについてみていきましょう。
背泳ぎは、体を仰向けにして、その姿勢を維持した状態で泳ぐ方法です。両手を交互に動かすとともに、両足も交互上下に動かします。背泳ぎのスタートの2通りの動きについてみていきましょう。

体を丸めて飛ぶ

背泳ぎのスタートの種類として昔から知られているのが、体を丸めて飛ぶスタート方法です。体を丸めて飛ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 腕を深く曲げる
  • 背中を猫背にする

「Take your mark」の合図とともに上記の姿勢をとり、スタートと同時に飛びます。溜めこんでいた力を一気に開放するようなイメージで動作を行うことで、より遠くまで飛ぶことができるでしょう。

背中を伸ばして飛ぶ

現在主流となっているのが、背中を伸ばして飛ぶスタート方法です。背中を丸めて飛ぶ方法とは違い、プール側に体の重心をしっかりと傾けてスタートの体勢をとります。背中を伸ばして飛ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 顎を引く
  • 腕を少し曲げる
  • 背中を少し反らす

「Take your mark」の合図とともに上記の姿勢をとります。重心をよりプール側に傾けることができるので、スタートの合図に反応しやすい方法です。また、入水までの時間も短縮できるとされています。

関連記事:現役コーチが教える背泳ぎの自宅トレーニング!上達する練習方法も紹介

背泳ぎのスタートのルール

次に背泳ぎのスタートについて解説します。

水中からスタートする

審判の合図があったら、まずプールに入ります。背泳ぎはスタート台から飛びこめません。水中で次の合図を待ちます。

スターティンググリップを両手で握る

スターティンググリップとは、スタート台の下に取り付けられた専用のバーを指します。背泳ぎのスタートの際には、「Take your mark」の合図とともにスターティンググリップを両手で握ってスタートの姿勢をとります。

排水溝や排水溝の縁に足や指をかけない

背泳ぎのスタート時は、排水溝の縁に足や指をかけたりしてはいけません。失格になってしまうので気を付けましょう。

潜水は15m以内

スタート後の潜水は15m以内と設定されており、15m以上進むと失格になります。必ず15m以内に浮上しましょう。

平泳ぎのスタートの種類

背泳ぎ・平泳ぎのスタートの種類とルールを簡単解説

次に、平泳ぎについてです。平泳ぎでは、手を胸の前でひとかき・脚を大きく開きながらひとけり、と、“ひとかきひとけり”の動作をセットで行います。手と脚が左右対称に動くことが大きな特徴です。平泳ぎのスタートには大きくわけて2つ種類があります。

グラブスタート

クラブスタートは、前かがみでスタート台の縁を握り、両足をそろえて飛びこむ方法です。
水泳のスタート方法のなかでも比較的簡単で、子どもでも使いやすいとされています。
なお、グラブスタート以外のスタート方法を習得したい場合でも、まずは最初にクラブスタートで基本的な動作や感覚をつかんでおくと良いでしょう。

クラウチングスタート(トラックスタート)

クラウチングスタートは、別名トラックスタートとも呼ばれており、足を前後に開いて飛びこむ方法です。
利き足を前に出すことが一般的とされており、スタート台に前に出した足の指をひっかけます。陸上競技と同じような感覚で蹴りだすことができ、体重移動も容易です。スタートの合図にも素早く反応できるでしょう。
一方で、後ろ足と前足の位置がバラバラになるので、飛びこんだ後に水の抵抗を受けやすいというデメリットもあります。

関連記事:平泳ぎの泳ぎ方とキックのコツ・小学生もみるみる上達する練習方法・トレーニング方法

平泳ぎのスタートのルール

次に、平泳ぎのスタートのルールについてみていきましょう。

スタート台に片足か両足の指をかける

「Take your mark」の合図とともに、スタート台に足の指をかけてスタートの姿勢をとります。グラブスタートの場合は両足の指を、クラウチングスタートの際には片足の指をスタート台にかけて、次の合図を待ちましょう。

スタート後に1回ドルフィンキックできる

スタートとともに飛びこんで潜水した後は、1度だけドルフィンキックができます。ドルフィンキックは、最初のひとかきひとけりを行う前に打ちましょう。

最初のひとかき目は腕を完全に脚のところまで持っていける

ドルフィンキックでひとかきする際には、腕を脚のところまで下ろせます。潜水したまま進んで、平泳ぎの動きに入ります。

飛びこみ後のひとかきとひとけりの動作中に、頭の一部を水面に出す

平泳ぎの動作であるひとかきひとけりの動作を行います。このとき、必ず頭を水面に出さなければいけません。

潜水は15m以内

背泳ぎと同じく潜水は15mまで。15mまでに飛びこみ・ドルフィンキック・平泳ぎの動きをスムーズに行うことが大切です。

水泳のスタート時のルールを踏まえて背泳ぎ・平泳ぎのタイムを伸ばそう!

水泳では、泳いでいる間だけでなく、スタートの際の動きなども細かく設定されています。まずはルールを知るとともに、それに沿った体の動きを覚える必要があるでしょう。スタート時の動きがスムーズになれば、水泳のタイムを伸ばすことも夢ではありません。ぜひ今回ご紹介したルールや動き方を参考にして、トレーニングに励んでみてください。

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