【小学校遠泳大会】遠泳や長距離でのおすすめの泳ぎ方や注意点を紹介
遠泳を取り入れている小学校がある理由を知っていますか?遠泳は、自然の中での体験不足が指摘される現在の小学生に、自然教育と合わせて体力効果・精神効果などのさまざまな教育効果が期待できる優れた運動です。
今回は、そんな遠泳にチャレンジする小学生のためにおすすめの泳ぎ方や注意点を紹介します。なかなか長距離泳げず悩んでいる方もこれから挑戦する方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
遠泳が取り入れられている小学校がある理由は?
現在の小学生は、自然の中での体験不足が指摘されています。「水辺活動などの指導を積極的に取り入れて行くようにする」ことは、学習指導要領にも明記されていることです。
中でも遠泳は、体力効果・精神的効果・技術の向上・自然教育・安全教育などといった教育効果が多大であるとされています。すべての小学校で遠泳を実施できる環境を作ることは難しいですが、このような理由から遠泳を積極的に取り入れている小学校があるのです。
ジュニアOWS(オープンウォータースイミング)という大会も
OWS(オープンウォータースイミング)とは、海や川・湖などの自然の水の中で行われる長距離水泳競技のことです。
自然の水の中で行われるOWS(オープンウォータースイミング)では、天候や潮汐などの自然条件の影響を受けます。そのため、競泳とは異なる技術や知識が必要となります。自然条件の中での知識や経験がタイムにもつながる競技で、同じ相手と戦ってもプールの中の競泳とは違った結果になる可能性もあります。
遠泳や長距離泳ぐなら平泳ぎ?
遠泳など長距離泳ぐ際には、平泳ぎをイメージする方が多いのではないでしょうか。基本的には平泳ぎを選択することが多いですが、実は長距離泳ぐ際にはクロールもおすすめです。
クロールは基本的な泳法で、推進力が強く抵抗力が少ないといわれています。推進力がありたくさん進むことのできるクロールだからこそ、長距離を泳ぐ泳法にも適しているのです。正しい姿勢と呼吸法を練習すれば、クロールで心配される体力の消耗も最小限にして長距離を早く泳ぐことができます。
小学生が長距離泳ぐための泳ぎ方とは
小学生が長距離を泳ぐためには、どのような泳ぎ方を意識するべきなのでしょうか。ここでは、小学生が長距離を泳ぐときにおすすめの泳ぎ方を6つ紹介します。
ゆっくり泳ぐ
長距離を泳ぐ際には、ゆっくり泳ぐことを意識してみましょう。速く泳ごうとすると、体力を消耗して長距離泳げなくなってしまいます。具体的には、歩く速度の半分程度と言われる時速2kmほどが目安です。
水を掻く手や足も、速く動かそうとするよりもゆっくりしっかり動かすことが大切です。力を入れて速く泳ごうとすると逆効果で、体力を消耗するばかりか水の抵抗を受けてなかなか進まなくなってしまいます。長距離を泳ぎたい場合は、体力を残しながら水の動きに身を任せることを意識してゆっくり泳いでみましょう。
なるべく脱力して泳ぐ
長距離泳ぐためには、なるべく無駄な力を抜くことが大切です。不要な力が入っていると、体力を消耗してしまったり体が沈んでしまったりしてしまいます。
泳ぐ際は、基本的に腕や足などを動かす分の力以外は必要ありません。全身を脱力し、水をかく動きにだけ力を入れると良いでしょう。この際肩に余計な力が入ってしまう方が多いので、意識して脱力することがおすすめです。
全身の力をうまく抜いて泳ぐことができれば、水の動きに任せて体が進んでいき無駄な体力の消耗も抑えることができますよ。
効率よく泳ぐ
長距離泳ぐためには、なるべく体力を消耗せずに効率よく泳ぎましょう。腕や足を力一杯動かすよりも、適度な脱力や最小限の動きを意識することが大切です。
無駄な動きは体力を消耗し、泳げる距離が短くなってしまいます。水の抵抗を受けにくい姿勢や泳ぎ方を研究し、効率よく泳ぎましょう。
一定のリズムで呼吸
長距離泳ぐときには、体力の消耗を最小限に抑えることが必要です。そのためには、一定のリズムで呼吸をすることで安定した息継ぎができると良いでしょう。
長く泳いでいる間に疲れや苦しさから呼吸が乱れてしまうと、さらに体力を消耗してしまいます。安定した呼吸を意識するために、腕の動きに合わせて呼吸したり数をカウントして呼吸したりと自分に合ったリズムでの呼吸を心がけてみてください。
また、呼吸を意識するとなると吸うことばかりを考えてしまいますが、実は吐くことも大切です。泳いでいるときは、水中でしっかりと息を吐きます。泳いでいる間はわずかな時間にしか息を吸うことができませんが、水中でしっかりと吐き切っておくことでわずかな時間でも効率よく息を吸うことが可能です。
息を吐かずに肺の中に空気が溜まっていると、水中で体が浮いてしまいます。この状態では泳ぎにくくなってしまい、無駄な体力を消耗します。このような意味でも、水中でしっかりと息を吐き切ることが有効です。
クロールか平泳ぎで泳ぐ
長距離を泳ぐときの泳法としては、クロールか平泳ぎを選ぶことがおすすめです。
平泳ぎは体力の消耗が少ないため、長距離を泳ぐ際によく選ばれます。前方が確認しやすいので、海や川などの自然の中で泳ぐ場合でも安全です。一方で、クロールに比べて推進力が弱い、水の抵抗を受けやすいために長距離を泳ぐにはコツが必要などのデメリットもあります。
クロールは推進力が高く、効率的に長距離を泳ぐことができます。しかし平泳ぎに比べて体力を消耗しやすく、安定した呼吸が難しいのがデメリットです。
得意な泳ぎ方や体力・スピードなどのさまざまな要因を考慮しながら、自分が長距離を泳ぎやすい泳法を見つけると良いでしょう。
上半身をメインに使う
長距離を泳ぐときは、上半身をメインに使うことを意識しましょう。力を入れすぎてはいけませんが、手を大きく動かして水を掻くことが大切です。
一生懸命泳ごうとすると、足をバタバタと大きく動かしてしまう方が多いのですが、体力ばかり消耗してあまり前には進みません。長距離を泳ぐときには、なるべく無駄な体力を消耗しないようにする必要があるため、足の動きは最小限に抑えて上半身をメインに使いましょう。
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小学生の遠泳や長距離水泳の注意点
海や川などの自然環境で泳ぐ際は、プールとは違ったリスクを伴います。ここでは、環境要因の影響を大きく受ける遠泳だからこそ注意しておきたいポイントを紹介します。
波酔い
海や川などの自然環境で長距離泳ぐ際は、波酔いのリスクがあります。高い波に長時間揉まれることになると、波酔いしてしまい吐き気や体力の消耗などの症状を伴います。
酔いによる体調不良を甘く見てしまうのは危険です。無理に泳ぎ続けると、海水を飲み込んでしまったり、それによりパニックを起こして溺れてしまったりする可能性もあります。
水温
海や川などの水温は、天気や気候によって大きく変わります。水温が高い場合と低い場合のそれぞれに気をつけるべきポイントを確認しておきましょう。
水温が高い場合は、熱中症や脱水症状を起こす危険性があります。水温が高いときは外気温も高いことがほとんどです。暑い日は、水中にいても熱中症や脱水症状に注意する必要があります。泳ぐ前後には、しっかりと栄養や水分・塩分・糖分を補給してください。
水温が低い場合は、低体温症や筋肉痙攣の症状が見られることがあります。低体温症は、体力の消耗だけではなく意識障害を起こすこともあり、溺水のリスクも高く大変危険です。水温が低く体に震えが生じた場合は、低体温症を起こす前に泳ぐことを中止し、体温の回復に努めましょう。
泳力を過信しない
海や川などの自然環境で泳ぐ際は、プールでの泳力とは異なる技術や知識が必要です。プールでの泳力を過信して遠泳に臨むと、自然環境ならではの体力の消耗やアクシデントなどに対応することができず危険です。
プールでの練習のほかに、コンディションの良い日を選んで海や川で泳いだり、潮汐などの競技に影響する知識を身につけたりと遠泳ならではの準備をしましょう。
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遠泳で自然と触れ合いながら体を動かそう
自然の中での体験不足が指摘されている現在の小学生には、海や川などの自然環境の中で泳ぐ遠泳はおすすめのスポーツです。
プールでの水泳と遠泳は相乗的な関係にあり、培った泳力や経験、知識などを活かしてレベルアップすることができます。体力効果・精神的効果・技術の向上・自然教育・安全教育などさまざまな効果が期待できる長距離水泳に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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