リレーで速く走る方法と走り方のコツをご紹介!
運動会前になると「リレーで速く走れない…」と、不安になったり緊張したりするお子さんもいるのではないでしょうか。リレーはクラス全員が参加することが多い競技で、運動会だけでなく、普段の体育の授業でも行われることもあります。「せっかくならクラスに貢献したい!」という思いから速く走りたいという心理が働くお子さんも多いです。そこで今回は、お子さんにもわかりやすいリレーで速く走る方法や走り方のコツを紹介します。
日本テレビ運営のドリームコーチングは、良質なスポーツ体験を提供するサービスです。
アスリートやプロのコーチから個別で指導が受けられます。
プロのトレーニングを受けてみたい方は、ぜひドリームコーチングの利用を検討してみてください!
目次
リレーってどんな運動?
かけっこは保育園や幼稚園などでもしますし、運動会ではとてもメジャーな競技です。そして小学校の中学年・高学年になると、かけっこからステップアップしてリレーを習います。
リレーは、バトンを受け継いで次々に渡していく競技であり、バトンをつなぐことでチームワークが試される競技です。かけっこと違う走り方のコツがあったり、バトンを渡す、または受け取るタイミングを見計らう必要があったりするので、リレーで速く走りたい場合はリレーに特化した練習が重要になります。
今回は、多くの子どもたちに走り方を指導しているドリームコーチングのコーチたちに、リレーで速く走る方法と走り方のコツを伺ったので、まとめてご紹介します!
リレーで速く走るコツはペース配分
リレーで速く走るためには、足が速ければいいというわけではありません。最初に走るトップバッターやアンカーを足が速い人にするという戦略もありますが、それ以外のところを走る人の割り振りなども、とても大切になります。
また、どれだけ足が速い人が揃っていても、ペース配分が悪ければ抜かれることもありますし、最後のラストスパートで力んでしまい、転倒することだってあるでしょう。
リレーでは、無理にスピードを出すのではなく、最後まで同じスピードで走ることを意識するのがポイントです。また、普段から持久力を高めておく練習もしておきましょう。
リレーでレーンを上手く取るポイント!
運動会のリレーでは、レーンを上手く取ることが重要になります。ドリームコーチングのコーチからは、レーンを取るときに以下のようなポイントを押さえると良いと伺いました!
- すぐに内側に入らず、外レーンであればコーナーの入り口でインレーンに入れるように緩やかに入るようにする(田村優コーチ)
- 遠慮しない(中澤優コーチ)
- ぶつからないように全力で走る(甲斐好美コーチ)
- 焦らず落ち着いて自分の走りをすること
- 線を意識せず前を向いて、目をつぶらない
- 視界の下の方でコースをとらえるように意識する(渡邉高博コーチ)
- ラインぎりぎりを走る。コーナーの場合は目線も進む先になるため、若干内側を見ながら走る。(菅野優太コーチ)
南野智美コーチは、オープンレーンの場合はスタート時点で内側を狙い、カーブが強いところでは横に並ぼうとしないこと、レーンが決まっている場合でカーブが苦手な子どもは、5〜10m先の自分のレーンを見ながら走ること、と詳しく教えてくれました!
また、レーン取りが必要な場合は、「スタートからしっかりとスピードを出し、先頭か2番手あたりでレーン取りをする」ことが大切なのだとか。
レーン取り開始からコーナーインまで距離がある場合は、一気に内側のレーンに入るよりも、時間をかけて滑らかに内側のレーンへ向かうほうが、急なスピード変化が起きず、周囲の位置を把握しながら入ることができるために有利になるそうです。
リレーで難しいのはカーブ
かけっこでも言えることですが、リレーでもカーブが難しいポイントです。リレーで速く走るために、カーブでの走り方のコツを見ていきましょう。
①カーブを速く走るには足の使い方が大切
リレーで速く走るには、地面に足の裏を全部つけるのではなく、つま先だけを使って走るのがポイントです。走っているときの足は、つま先だけを地面につけて、かかとは浮かせた状態になります。
かかとをつけて走ったほうが体が安定して速く走れるのではと感じる人もいるかもしれません。しかし、足を踏みしめるとそれだけで時間がかかってしまいまうので、つま先だけを使って走るように意識しましょう。
リレーで走る際には、スタート直後はなるべく足を素早く小股で動かして、徐々にスピードが出てきたら普通の歩幅で走るようにします。カーブに差し掛かったら、少しだけスピードを落とし、スタート直後と同様に歩幅を小さくしましょう。
カーブで走るときには体に遠心力がかかってしまうため、全速力の状態でカーブに入ってしまうと、バランスをくずしてしまう可能性があります。バランスを崩すと転倒してしまう可能性があるため、注意が必要です。
また、スタート直後は体を前傾姿勢にして走るようにしましょう。体がスピードに乗りやすくなります。地面と体が45度になるように意識して前足にしっかりと体重を乗せます。
②カーブを速く走るには体を傾ける
リレーでコーナーのカーブを曲がるときの走り方のコツは、少しでも遠心力を抑えるため、体を内側に傾けることです。コースの内側を走ったほうが有利と考える人も多くいますが、内側に無理に入っていくと転倒したりする危険性もあります。
コーナーで前を走る人を抜くためには、遠心力に耐えて相手の外側から追い抜く必要があるため、体力を消耗することも…。コーナーで無理をするのではなく、体力を温存して直線になってから勝負をかけましょう。
リレーではバトンパスも大切
バトンパスをメインに、リレーで速く走るためのコツを見ていきましょう。
①オーバーハンドパス
オーバーハンドパスでは、バトンを受ける人に押し込むような形でバトン渡しをします。渡す人も受ける人も腕を伸ばせるため、その分距離を稼ぐことができます。
しかし、バトンを受ける人が腕を後方に伸ばしたまま片方の腕で走るため、バトンパスが終わるまでの間にスピードに乗りずらいというデメリットも挙げられます。
オーバーハンドパスは、バトンを受ける人が肩の位置まで腕を上げることがポイントです。腕の位置が下がってしまうと、目線がブレてしまい時間ロスにも繋がります。そのため、手のひらと肩の位置を固定します。バトンを受け取るまでは、手を動かさず後ろを振り向かないことも大切になります。
②アンダーハンドパス
アンダーハンドパスは腕振りの延長でバトン渡しをします。スピードが落ちにくい方法で、渡すタイミングが合えば流れるようにバトンパスをすることが可能です。
オーバーハンドパスに比べると難易度が高いので、成功確率が低いことがデメリットとも言えます。タイミングを間違えてしまうと、走者同士でぶつかってしまうこともあります。
アンダーハンドパスのポイントは、手のひらを広げることです。親指と人差し指をしっかりと開きます。
そうすることによって、受け取りやすい手の形になります。渡す人はバトンの下の部分を持ち、差し出すようにして渡します。走者のリズム感を掴むことが大切です。バトンを渡す際のミスが多い特徴があるため、注意しましょう。
プロが教えるバトンパスを上手にするためのポイント
ドリームコーチングのコーチは、次のようなポイントを押さえると良いと教えてくれました!
- バトンの下を持つ
- ゆるい加速でも良いので、静止状態でバトンを受け取らず、加速しながら(走りながら)バトンをもらうようにする(田村優コーチ、南野智美コーチ、菅野優太コーチ)
- もらう方は相手がバトンを渡しやすい位置まで腕を上げる(中澤優コーチ)
- バトンを受け取る人は後ろをみない、もらう手を極力動かさない(渡邉高博コーチ)
- 手のひらをしっかり相手に見せること、声出し(佐藤嵩瑠コーチ)
- バトンを渡す人は、相手の手をしっかり見る(梨本真輝コーチ)
上記を押さえながら、パスを上手くつないでいきましょう。
リレーで速く走るなら腕の振り方もポイント
リレーで速く走るためには、腕の振り方もポイントになります。腕の振り方は、肘を直角に曲げて、肩甲骨も動かすことがポイントです。また、腕の振り方がどれだけ速くても、足がスピードに追いついていなければ速くは走れません。
前に腕を振るのではなく、後ろに引くような感覚を持つと上手に腕を振ることができます。
また、手は握るのではなくパーの状態にしてまっすぐにしましょう。体の軸がぶれないように、上半身はリラックスした状態が望ましいです。脇をしっかりとしめて肘を体から離し過ぎないことにも気をつけましょう。
リレーで速く走れるように、コツを知って実践してみよう!
リレーで速く走るためには、コツを知って実践することが大切です。かけっこと同じような走り方ではなくリレーでの走り方を意識しましょう。そして、リレーで走るときは走り方を指導しているドリームコーチングのコーチたちが教えてくれたポイントを押さえて、走ってみてくださいね。
日本テレビ運営のドリームコーチングは、アスリートやプロのコーチから個別のスポーツ指導を受けられるサービスです。
ドリームコーチングなら、お子さんのレベルに合わせて、体操などの気になる種目を一から学べます。
お近くにスクールや教室が少ない方や、個別スキルを伸ばしたい方、また苦手を克服したいお子さんにもおすすめ!スポーツの個別指導ドリームコーチングを検討してみてください。